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古井三恵子ドローイング展
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space作品について

作品を作る時に大事にしていることは、自分が描きたいことのイメージの中心をできるだけシンプルにつかむことと、作品をかたちづくる素材の具合を良く見ることです。

実際は作品ができるまでには、大きくふたつのパターンがあるようです。一つは描きたい全体のイメージが先にやってきて描いていくとき。もう一つは描いている素材から受ける刺激が先にあって、あとからイメージが立ち上がってくるとき。

いつもは私は油絵をしている事が多く、墨のドローイングはイメージの速記のような感じでやっていましたが、今回まとまって紙と墨で作品を作ってみて、改めて墨のにじみや色の階調、重なり等に発見が多く、画面から刺激をうけながらの制作が多くなりました。


今回の作品は、描き始めはだいたいばしゃばしゃと何も考えずに墨を流し、そのシミの具合を見ているうちに、見えてくるものを描いていった作品が多いです。しかし、もちろんそこに描きたくなるものは普段の私のいろんな考えと切り離してあり得るわけはなく、私の生活の中で私がいろんなものを見聞きし感じた事がでてきます。


やっぱりこの間の日本と世界の状態からですが、徐々に「人の暮らし」や「自然と人間」といったようなことが描きたいことの真ん中に座ってきました。家は以前から「人の生活のステージ」「人生の場」として思い入れ多く描いてきたモチーフですが、今回も「家」を描くことからはじまりました。

私にとって描くことは、普段かかえるいろんな「思い」を更に更に思う・・・深める作業なのだと思います。

墨と水と紙・・・そこにイメージが重なってできた作品たち。みなさんに何かを感じていただけるようでしたら幸いです。


古井さん、素敵な絵をありがとうございました。

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