先日、家を借りている長谷川家の長男・邦嘉氏(彫刻家)の作品が、京北町にある京都府立ゼミナールハウスに常設展示されることになり、その除幕式に参加させていただいた。
「遠い日」と題した女性の裸体像は白い布で覆われ、たくさんの関係者が集まった。除幕式は無事終了し、その後、ハウスの中で懇親会が開かれた。
私が何より興味を持っていたのは、その作品「遠い日」という名前の由来と、作者の思いだった。彼は、深々と頭を下げ、みんなにお礼をいうと、「遠い日」の作品について語ってくれた。
「昔、ここにぼくの大先輩である高松清さんの像が建てられ、『ぼくもいつかこんな風に自分の作品が展示できたら』と遠い日を夢みながら先輩の像をみていました。目標だったんです。今まで30年間、彫刻をやってきて、本当によかったと思っています。家族を含めてみなさんに心から感謝します。これからもっともっと腕を磨いて、いい作品づくりに励みたいと思います」と。
長谷川氏にとっての「遠い日」が、今この瞬間なんだ! ずっと思い描いていた目標が、今ここに現実のものとしてあるんだ! と思うと、何だかとても熱いものが込み上げてきた。永年続けてこられた作者の精神力と、それを支えてこられたまわりの方々に対して大きな拍手を贈りたいと強く思った。
長谷川さん、素敵な一日をありがとうございます。
続けることは簡単なようで大変なこと。でも続けていなければ、こんな素晴らしい日は決して来ない。私にも、いつかきっとそんな心震わせる瞬間が来ることを信じて(今でも震わせているが)、仲間たちと共に歩んでいきたいと思う。 |